自由研究|不思議発見体験レポート

不思議なことや、珍しいこと、物、場所を探して、考える。大人になってからやる自由研究。

北区赤羽「赤羽台団地」〜フードショップよしもと編〜【後編】

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前編では「赤羽台団地」とその団地商店街「桐ヶ丘中央商店街」を探放した。

後編では、桐ヶ丘中央商店街にある「フードショップよしもと」を紹介したいと思う。

桐ヶ丘商店街のおもちゃ屋さんでイー・アル・カンフーを粘り腰でプレイして、結局全クリできないまま、さらに商店街を探索することに。

商店街の奥へ進んで右手側に細い路地に「フードショップよしもと」というお店が見える。

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この日も営業中の様で、お店の前には低い位置に売り物の商品が陳列されていた。

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一見は普通の商店のように見えるが、中を覗いて見ると驚き、お店の壁を覆い尽くしてしまう程の大量の絵が飾られているのだ。(割合で言うと、7:3くらいで絵の方が多い)

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外見からは想像できない光景に一瞬躊躇してしまったが中に入ると、奥の方にお店のご主人がいたので話を伺うことに。

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ご主人はお年を召した方で、なかなか存在に気付いてもらえなかったが、絵のことについて聞くと色々と話してくれたので、聞いた話等をまとめたいと思う。

制作について

飾られている絵の大半は風景画が多い。

これらは、新聞の切り抜き等をスクラップして資料にしていて、それを参考に描いているそうだ。

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緻密な作品が多く、昔からこのようなことを続けているのかと聞いてみると、10年ほど前に通信講座を受けてから始めたというから驚きだ。

お店の奥の方は、まさに絵描きのアトリエのような空間になっている。

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作品を近くでよく見てみると、キャンパスがカレンダーの裏だったりチラシの裏だったりする。

しかも、それを段ボールやカレンダーの表側等で作った額縁で額装していて、本来商品が置いてある陳列棚には、これから使う額縁の素材が大量にストックされている。

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制作に対する熱量は画材を選ばないという事なのか、と感心させられてしまう。

フードショップとして

作品に目移りしてしまうが、やはり本業はフードショップ。

個人的に一番印象に残った部分でいえば、たとえ作品を作り続けようと、手作りの味噌も作り続けているというところだ。

味噌を作るという事と、絵画作品を作るという事はもしかしたら根本的には同じことなんじゃないか、とさえ考えてしまう。

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味噌樽の隣に大量の絵が陳列されているのはここでしか見れない光景だろう。

描いた絵はどうしているの?

とにかく作品の数が多くて、飾り切れない作品は縦積みされている程で、フラッと立ち寄っただけでは見切れない。

描いた絵は、こんなにも丹精込められて作っているのに、お店の商品を買ってくれたお客さんに無料で差し上げているとのこと。

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こんなにも人間味溢れる作品を譲ってもらうのに対価に見合うのか?という気持ちを抱きつつ、お店の商品をいくつか購入し、絵を数点譲って頂くことにした。

お客さんについて

最近はテレビの取材だったり、それを見て来るお客さんがたまに来るそうで、今後の予定だったり、以前来たお客さんの話を楽しそうに話してくれた。

そんなご主人を見ると、やはり自分のやってきたことが注目されるのは嬉しいことなんだな、と少し自分たちも嬉しい気持ちになる。

このお店にはそのサイズ感から想像できない程の膨大な情報量があって、まだまだ観れなかった作品も沢山あるし聞きたいこともあったが、営業中のお店に長居も出来ないので新作も期待しつつ帰路についた。

最後に、譲って頂いたユーモア溢れる作品を紹介したい。

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帰ってから気づいたことだが、改めて見てみると、アルミマットが額縁の素材として使われている作品があった。

なるほど、フードショップよしもとには、まだまだ未知の発見がありそうだ。

前編はこちら「北区赤羽「赤羽台団地」〜探訪編〜【前編】」 

写真・文/平井利治